日帰り, 1回目, 晴れ 2020年度中46湯目

宮沢湖畔にあるスーパー銭湯「宮沢湖温泉 喜楽里 別邸」で入浴した。加温消毒有りの掛け流し浴槽があり、塩素消毒臭はあるものの、なんだかんだ満足した。

施設・温泉概要

所在地: 埼玉県飯能市大字宮沢27-49
Web: 宮沢湖温泉 喜楽里 別邸
日帰り入浴: 可 9:00-24:00 (最終受付23時)
宿泊: 不可

源泉名: 宮沢湖温泉 喜楽里
湧出地: 埼玉県飯能市大字宮沢字313番1
湧出量: 123 ℓ/分 (掘削1500m・動力揚湯)
泉温: 27.8 ℃
pH: 9.5
成分総計: 695.8 mg/kg
泉質: アルカリ性単純温泉 (低張性・アルカリ性・低温泉)
旧泉質名: 単純温泉 / 単純温泉

一番良い浴槽の温泉利用方法:

加温 加水 循環 消毒

宮沢湖畔にあるスーパー銭湯

「宮沢湖温泉 喜楽里 別邸」は埼玉県飯能市の宮沢湖畔に建つ温泉スーパー銭湯。関東のスーパー銭湯ではお馴染の湯楽の里・喜楽里の一店舗。すぐ近くにはムーミンのテーマパークがあり、ついでにムーミンバレーパークにも寄った。

喜楽里別邸 宮沢湖 案内
⬑ 宮沢湖は1941年にできた人造湖

喜楽里別邸 宮沢湖 正面
⬑ 日暮れ時に訪れたので暗い

喜楽里別邸 宮沢湖 水槽
⬑ 施設横には大きな貯水槽

喜楽里別邸 宮沢湖 営業
⬑ 入浴のみならシンプルコース (910円)

喜楽里別邸 宮沢湖 ロビー
⬑ ロビー

喜楽里別邸 宮沢湖 廊下
⬑ 廊下

喜楽里別邸 宮沢湖 脱衣場
⬑ 浴場へ

加温消毒掛け流しの源泉風呂

温泉を使用しているのは露天風呂の浴槽3つで、源泉風呂、展望風呂、寝ころび風呂。名前の通り、一番良い湯を使っているのは源泉風呂で加水無し、加温有り、循環無し、塩素系薬剤による消毒有り。冬期は湯を張るときに加水するとのこと。

源泉風呂、展望風呂ともに宮沢湖が見えるそうだが、今回は日が暮れていたので何も見えなかった。

喜楽里別邸 宮沢湖 館内図
⬑ 手書き感がすごい地図

源泉風呂は少し高いところにあり、数段の階段を登る。浴槽は丸型で、4〜5人が入浴できる大きさ。岩組みに穴の設けられた湯口があり、透明な湯が注がれている。湯は反対側の切り欠けからオーバーフローし、下の展望風呂に流れ出している。

湯の色は無色透明で、ごく僅かに白い浮遊物が水中を泳いでいた。湯口周りは薄い茶色に着色されている。湯に浸かると塩素消毒臭を感じた。よく嗅いでみても消毒臭が支配的で、他の匂いはほとんど無い。湯口から湯を汲んで少量飲んでみたが、これも薬品の味で、やはり消毒が強い。飲むべきものではなさそうだ。

肌触りはアルカリ性と重曹成分によるヌルヌル感があるものの、同時に塩素消毒のギシギシ感もあり、両方が混ざりいわばヌルギシな感触。

意外にも温まりが強く、勿論気温のせいもあると思うが、なかなか汗が止まず温泉に入った満足感はなんだかんだ高かった。

温泉の成分

館内に温泉分析書の掲示あり。

喜楽里別邸 宮沢湖 温泉分析書
⬑ 源泉は宮沢湖温泉 喜楽里

喜楽里別邸 宮沢湖 温泉分析書別表
⬑ 別表はぶれてしまった

以下は自前のプログラムに分析書のデータを入力して、自動計算したもの。本物の分析書とは計算精度等の理由によりやや値が異なる場合があるかもしれない。

源泉名: 宮沢湖温泉 喜楽里
湧出地: 埼玉県飯能市大字宮沢字313番1
分析年月日: 平成30年3月22日

湧出量 49 t/day (掘削・動力揚湯)
pH 9.5
泉温: 27.8 ℃ (調査時における気温22℃)
泉質 アルカリ性単純温泉 (低張性・アルカリ性・低温泉)
溶存物質合計 (ガス性のものを除く) 695.8 mg/kg
成分総計 695.8 mg/kg

温泉の成分は以下の通り:

(1) 陽イオン
成分ミリグラム [mg/kg]ミリバル [mval/kg]ミリバル% [mval%]
ナトリウムイオン (Na+)216.509.4298.12
カリウムイオン (K+)1.100.030.31
アンモニウムイオン (NH4+)0.600.030.31
マグネシウムイオン (Mg2+)0.200.020.21
カルシウムイオン (Ca2+)2.100.101.04
マンガンイオン (Mn2+)<0.1< td>----
陽イオン計2209.60100.00
(2) 陰イオン
成分ミリグラム [mg/kg]ミリバル [mval/kg]ミリバル% [mval%]
フッ素イオン (F-)8.100.434.45
塩素イオン (Cl-)62.501.7618.22
臭素イオン (Br-)0.200.000.00
ヨウ化物イオン (I-)0.600.000.00
水酸イオン (OH-)0.500.030.31
硫化水素イオン (HS-)<0.1< td>----
チオ硫酸イオン (S2O32-)<0.1< td>----
硫酸イオン (SO42-)1.000.020.21
炭酸水素イオン (HCO3-)287.204.7148.76
炭酸イオン (CO32-)68.802.2923.71
メタホウ酸イオン (BO2)17.800.424.35
陰イオン計4479.66100.00
(3) 遊離成分
非解離成分:
成分ミリグラム [mg/kg]ミリモル [mmol/kg]
メタケイ酸 (H2SiO3)28.500.36
非解離成分計28.500.36
溶存ガス成分:
成分ミリグラム [mg/kg]ミリモル [mmol/kg]
遊離二酸化炭素 (CO2)<0.1< td>--
遊離硫化水素 (H2S)<0.1< td>--
溶存ガス成分計0.000.00
(4) その他の微量成分
成分ミリグラム [mg/kg]ミリモル [mmol/kg]
総砒素 (As)0.005未満--
総水銀 (Hg)0.0005未満--
鉄イオン (Fe)0.06--
銅イオン (Cu)0.05未満--
鉛イオン (Pb)0.05未満--
カドミウムイオン (Cd)0.01未満--
亜鉛イオン (Zn)0.020.00
微量成分計0.160.00

下記にも掲載しました。
宮沢湖温泉 喜楽里 - 湯花草子

成分はかなり少なめで、方向性としてはやや食塩を含んだ重曹泉。pHが9.5でなかなかのアルカリ泉。ただそれ以外の特徴は乏しく、1,500mも掘削したのに、低温泉で湧出量も少ない。成分も少ないとなると、ちょっと残念な感じがある。どうしても宮沢湖畔に温泉施設を建てたかったのだろうか。