日帰り, 3回目, 晴れ, 2020年度中30湯目

ヨコヤマ・ユーランド鶴見は神奈川県横浜市北部の健康ランド系温泉施設。昭和な雰囲気を残す建物のインパクトが大きいが、茶褐色の湯から首都圏最強レベルの臭い (誉め言葉) 鉱物油臭が香ることがあって気になる温泉だ。しかし今回の入浴ではほとんど匂いが無くとても残念だった。また再訪して確かめたい。

なお源泉は「末吉の湯」だが、末吉というのは地名。

施設・温泉概要

所在地: 神奈川県横浜市鶴見区下末吉2-21-21
Web: ヨコヤマ・ユーランド鶴見
日帰り入浴: 可 10:00-23:00
宿泊: 不可

源泉名: 横浜温泉 (源泉名: 末吉の湯)
湧出地: 神奈川県横浜市鶴見区下末吉二丁目564番2
湧出量: 記載無し (掘削1500m・動力揚湯)
泉温: 36.9 ℃
pH: 7.6
成分総計: 17626 mg/kg
泉質: 含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉 (高張性・弱アルカリ性・温泉)
旧泉質名: 食塩泉 / 含ヨウ素食塩泉

温泉の利用方法:

加温 加水 循環 消毒

過去の訪問:

ヨコヤマ・ユーランド鶴見について

ヨコヤマ・ユーランド鶴見は、神奈川県の鶴見区にある健康ランド系の中型温泉施設。鶴見区は横浜市にあるのでヨコヤマ・ユーランド鶴見も当然横浜市に入っているが、横浜駅よりも川崎駅の方がずっと近く、川崎にあるような印象を受ける。最寄り駅も鶴見駅ではなく、JR南武線の尻手駅で、そこから1.5km弱だ。国道1号泉に面しているので車で行った方が便利だろう。

ヨコヤマ・ユーランド鶴見は、首都圏の大国道に面していながら、全体が昭和の雰囲気を残しており、急にタイムスリップしたようで痺れる。

ユーランド鶴見 入口
⬑ 窓に貼られた文字がいきなり昭和感を演出してくる

ユーランド鶴見 看板
⬑ 地下1500mから湧き出す「末吉の湯」

ユーランド鶴見 館内
⬑ 赤い絨毯が地元のなんとか会館みたいなのを思い出す

今回、営業は新型コロナウィルス感染症感染拡大予防モードになっており、従来とは全く異なる料金体系になっていた。やけに安くなっているのは、元々が高かったので、長時間滞在しなくても損した気持ちにならないようにするためだろうか?

ユーランド鶴見 看板
⬑ 料金表の上に貼り紙

ユーランド鶴見 営業のご案内
⬑ いつもより安い

温泉浴槽と浴感

温泉を使用した浴槽は、内湯の天然温泉低温浴槽、天然温泉高温浴槽、イベント湯 (ぬる湯)、露天風呂の壺湯、隠れ湯。それぞれ温度が異なり、順に40℃、42℃、38℃、44℃、44℃。寝湯も温泉使用だが省略。いずれの浴槽も加温有り、加水無し、循環有り、塩素系薬品および紫外線による消毒有り。

ユーランド鶴見 フロア案内
⬑ 大浴場は2階

ここの湯は新潟の胎内辺りの温泉を思わせるほど強力な臭いが香ることがあって、臭そうな (誉め言葉) から鉱物油臭がプーンと漂い初回に訪れた時にかなり感動したのだが、今回は少ししか香らず。露天風呂の隠れ湯で間歇的に投入される加温湯がバシャバシャと出ているときだけ、鼻を近づけたらかろうじて香った。前回、前々回はもっとはっきりとした匂いがあったので残念だった。湯の調子が悪かったのか、換気の成果か。

湯の匂いが弱いので、シャンプー、リンス、ボディソープの匂いが気になった。黒糖を使っているようだが、甘ったるい強い匂いが浴室に漂い、湯の臭さ (誉め言葉) が上書きされてしまっていた。内湯の高温浴槽の匂いはこれで隠されていたかもしれない。

湯の匂いは黄色い茶褐色で、いかにも臭そう (誉め言葉) な見た目なのは変わらず。味は少量舐めただけだが、はっきりとした鹹味があって塩辛い。

入浴後はやけに身体がベタついた。

あまりにベタついたのでロッカーがいくつあるか数えたところ、350室位あった。すごい数だ。仮に350人が同時に集まったらどうなるんだろうか。

温泉の成分

温泉分析書は以前と変わらず、2階の階段横に掲示されていた。

ユーランド鶴見 温泉分析書
⬑ 泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉 ヨウ素も含む

ユーランド鶴見 温泉分析書別表
⬑ 別表

ユーランド鶴見 温泉の使用方法
⬑ 消毒方法について細かく説明され好印象

以下は自前のプログラムに分析書のデータを入力して、自動計算したもの。本物の分析書とは計算精度等の理由によりやや値が異なる場合があるかもしれない。
源泉名: 横浜温泉 (源泉名: 末吉の湯)
湧出地: 横浜市鶴見区下末吉二丁目564番2
分析年月日: 平成23年3月25日

湧出量 記載無し
pH 7.6
泉温: 36.9 ℃
泉質 含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉 (高張性・弱アルカリ性・温泉)
溶存物質合計 (ガス性のものを除く) 17597.1 mg/kg
成分総計 17626.7 mg/kg

温泉の成分は以下の通り:

(1) 陽イオン
成分ミリグラム [mg/kg]ミリバル [mval/kg]ミリバル% [mval%]
ナトリウムイオン (Na+)6244.0271.6093.09
カリウムイオン (K+)153.103.921.34
マグネシウムイオン (Mg2+)92.907.642.62
カルシウムイオン (Ca2+)170.708.522.92
マンガンイオン (Mn2+)0.200.010.00
鉄 (II) イオン (Fe2+)1.600.060.02
陽イオン計6662292100.00
(2) 陰イオン
成分ミリグラム [mg/kg]ミリバル [mval/kg]ミリバル% [mval%]
フッ素イオン (F-)0.400.020.01
塩素イオン (Cl-)10083284.4096.03
臭素イオン (Br-)0.100.000.00
ヨウ化物イオン (I-)15.500.120.04
硫酸イオン (SO42-)0.900.020.01
炭酸水素イオン (HCO3-)702.9011.523.89
炭酸イオン (CO32-)2.100.070.02
陰イオン計10805296100.00
(3) 遊離成分
非解離成分:
成分ミリグラム [mg/kg]ミリモル [mmol/kg]
メタケイ酸 (H2SiO3)115.101.47
メタホウ酸 (HBO2)14.600.33
非解離成分計129.701.80
溶存ガス成分:
成分ミリグラム [mg/kg]ミリモル [mmol/kg]
遊離二酸化炭素 (CO2)29.600.67
遊離硫化水素 (H2S)----
溶存ガス成分計29.600.67
(4) その他の微量成分
成分ミリグラム [mg/kg]ミリモル [mmol/kg]
銅イオン (Cu)0.0220.00
微量成分計0.000.00

下記にも掲載しました。
横浜温泉 (源泉名: 末吉の湯) - 湯花草子

食塩が 16g/kg も含まれる強塩温泉。メタケイ酸、ヨウ素、メタホウ酸も多い。