バーデン温泉は福島県郡山市の南西部、水田の広がる地域にある温泉施設。

どう見ても日帰り入浴施設だが、すぐ背後にはバーデンホテルがあり宿泊できる。でもホテルには宿泊客向けの大浴場があるようなので、やっぱり日帰り入浴施設なのかもしれない。

バーデン温泉外観

すぐ隣には石橋ヘルス温泉がある。まるでそこだけ温泉街であるかのように至近距離なのだが、実は同じ経営である。バーデンホテル、バーデン温泉、石橋ヘルス温泉は全て石橋工業の経営である。この区画が石橋工業の敷地なのだ。

バーデン温泉は石橋ヘルス温泉よりも営業時間が長い。夜の23時までやっているので便利だ。

バーデン温泉ご案内

バーデン温泉館内

バーデン温泉脱衣場入口

バーデン温泉脱衣場

大きな内風呂と中くらいの露天風呂がある。内風呂は大変広く30人は同時に入れそうである。一般的なタイルの浴槽で、四角形が2つのくっついた形状。露天風呂は10人くらいのサイズでこれも十分に広い。岩風呂。

これだけの大きさにも関わらず、内風呂、露天風呂ともに源泉かけ流しである。しかも加温無し、加水無し、循環、消毒無しであるから素晴らしい。湯口からは源泉がドバドバと注がれている。新鮮な湯が常に補充され、指の間にツルツルの感触があった。

湯口からは飲むと僅かな塩味が感じられた。全体的にはお湯の感じ。匂いはやや粘土っぽかった。

湯の温度は42度ほど。なかなか重みのある湯でのぼせやすい湯。長時間浸かるのは難しかった。何度も体を冷ましながら入浴した。

とにかく、体が流されるような大量の新鮮な湯を、大きな浴槽で楽しむのは本当に心地良い。

温泉浴槽の他に水風呂があった。こちらは井水利用とのこと。湯の火照りを冷ますにはちょっとぬるかったと記憶している。

バーデン温泉 温泉分析書

温泉分析書は紙のものとプレートのものが掲示されているが、紙の方が新しいようだ。紙は2009年のもので、対してプレートは1996年のもの。

温泉分析書に表記されているのは石橋温泉と石橋興産温泉の混合泉。分析日は2009.10.13、泉温45.0℃、pH8.4、蒸発残留物922.9mg/kg、溶存物質 (ガス性のものを除く) 1002mg/kg、成分総計1002mg/kg、泉質はナトリウム・塩化物-硫酸塩泉 (低張性-弱アルカリ性-高温泉)。

陽イオンはナトリウムイオン (Na) 401.8mg/kg 17.75mval 93.19mval%、カリウムイオン (K) 7.3mg/kg 0.19mval 1.0mval%、以下略、計43.74mg/kg 19.08mval。陰イオンは塩素イオン (Cl) 312.9mg/kg 8.83mval 45.71mval%、硫酸イオン (SO4) 400.9mg/kg 8.35mval 43.22mval%、炭酸水素イオン (HCO3) 5.13mg/kg 0.54mval 4.35mval%、炭酸イオン (CO3) 19.2mg/kg 0.64mval 3.31mval%、フッ素イオン (F) 12.0mg/kg 0.63mval 3.26mval%、以下略、計79.89mg/kg 18.32mval。

非解離成分はメタケイ酸 (H2SiO3) 48.0mg 0.61mmol、メタホウ酸 (HBO2) 60.7mg 1.39mmol、計108.7mg 2.00mmol。

バーデン温泉 温泉分析書