晴れ 日帰り 1回目

山形県鶴岡市の日替わり入浴施設。

広大な庄内平野のど真ん中にあり、外から見た景色は素晴らしい。上の写真の中央部右の建物が長沼温泉ぽっぽの湯である。どの方向にも、このように遠く望む風景が広がっている。残念ながら露天風呂には高い壁がなぜか設置されており、この景色を眺めることはできない。

長沼温泉ぽっぽの湯 正面

長沼温泉ぽっぽの湯 ご案内

展示コーナーにあるように、2号、3号の2本の源泉があり、浴槽ごとに使い分けている。

男湯、女湯で浴室が日替わりになっているようだが、どちらの浴室でも両方の源泉をたのしむことができる。

今回は男湯が洋風の浴室だった。

長沼温泉ぽっぽの湯 展示コーナー

長沼温泉ぽっぽの湯 脱衣場入口

浴槽は、内湯に大きな主浴槽、小さな源泉水風呂、露天風呂に大きな浴槽がある。露天風呂には1つの浴槽があるが、2つに仕切られておりたぶん温度調整のため。

長沼温泉ぽっぽの湯 浴槽水に関する掲示

上の図で一般浴槽と呼ばれているものは内湯の大浴槽。15人近く入れそうな大きい三角形の浴槽である。浴槽中央部の底から湯を注入するジャグジー方式になっている。これは循環の湯だろう。加水無し、加温有り、循環濾過有り、塩素系薬剤による消毒とオゾン処理を行っているとのこと。三角形の一番奥の目立たたない湯口からはぬるい湯が出ていた。温度から少し加温はしていそうなものの、循環ではないかも。湯の色は透明な茶褐色。無味、無臭。使っているのは3号源泉。

あと洗い場のシャワーから出る湯も色づいていたが、同じ3号源泉を使っているんじゃないかと思った。

源泉浴槽は内湯浴室の露天風呂側出口手前にある。加水無し、加温無し、循環濾過無し、消毒無しで源泉をそのまま利用している。壁に開いた穴から冷たい温泉がジャバジャバと勢いよく注がれていた。先の図では2号、3号を合わせて使っているとのことだったが、3号を主に使っていると浴槽脇に掲載していたような記憶がある。無味、無臭。透明な茶褐色。温度は30度弱くらいだった。

当日炎天下だったのと、サウナも近いためか出入りが多く慌ただしかった。せっかくの源泉かけ流しだがいまひとつ清澄感が物足りなかった。人が少ない時間帯を狙いたい。

露天風呂は長方形浴槽が1つあり、15人程度入れそうな大きさである。真ん中に仕切りがあり、正方形の浴槽が2つのような運用をしている。湯は一方にだけ直接注がれているので、他方は温めになっているようだ。湯口からは透明茶褐色の湯がトロトロと出ている。

湯は加水無し、加温有り、循環有り、塩素消毒有りでオゾン処理を行っているとのこと。使い方は惜しいが、この湯がダントツで個性的だった。匂いが特に強く、はっきりとしたコールタール臭。味はビリビリくるような鹹味と苦みがあった。もしかして循環の過程で濃縮されている?なかなか強力で、浸かっていると疲れるタイプの湯。匂いが心地よいので何度も出入りを繰り返した。真夏の昼に訪れたので何人もの人が露天風呂まわりの床に転がっていた。

長沼2号源泉は、分析年月日H21.11.25、泉温62.4℃、湧出量記載無し、pH7.6、溶存物質総量 (ガス性のものを除く) 24270mg/kg、成分総計は計算すると24270.6mg/kg。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。

長沼温泉ぽっぽの湯 長沼2号源泉 温泉分析書

長沼3号源泉は、分析年月日H21.11.25、泉温32.2℃、pH8.0、溶存物質総量 (ガス性のものを除く) 232.0mg/kg、成分総計は計算すると233.6mg/kg。泉質は単純温泉。

長沼温泉ぽっぽの湯 長沼3号源泉 温泉分析書

長沼温泉ぽっぽの湯 長沼2号源泉

参考: