曇り 日帰り 3回目
相変わらずの混雑。
ロッカーを数えてみると62室もあるのに、残りは数室しか空いておらず、浴室には少なくとも50人はいるということだ。それは芋洗い状態にもなるだろう。
単に人が多いだけでなく、浴槽入口に長時間足湯している客が多いのが気になる。特に露天風呂は、ただてさえ狭いのにその半分を足湯に占拠されてしまっている。湯を効率的に使えるよう互いに気を遣い合うべきだ。前回来た時は身体を洗いいざ湯に浸かろうとしてもどこも空いていない、という状況があった。
温泉を使った浴槽は3つ。
内湯に大きめのが1つ。露天風呂は出てすぐ左手に1つと、右手の階段を少し上って奥にもう1つある。前者2つが重曹泉の黒湯である。最後の1つだけ古代海水の強塩泉。
内湯は詰めれば10人程が入浴可能な大きさ。うち3人分はジェットバスになる。ここのジェットバスはいつもながら滅茶苦茶強力である。大浴槽に向かって激流を作り出すため、ジェットバスでないところに普通に座っていると横に流される。落ち着かない。
ジェットバスから一番遠い位置に湯口があり、その前が一番ゆったり入浴できる。湯口からは加温、循環の湯が注がれている。塩素消毒の匂いはほとんどない。
露天風呂の黒湯は2人〜4人しか入れない小さい岩風呂浴槽。湯は内湯と同じ使い方に思われる。
露天風呂の黄金の湯は、最大6人が入れるだろう浴槽。ただし前述の理由により3人くらいで入っていることが多い。湯口や手すり、側面の岩も入浴の効率を落としていると感じた。
浴槽側面上部より四角い湯口が樋のように突き出している。湯口からは強塩泉の源泉が
黒湯は源泉名 清水湯。泉温18.6度、湧出量10t/日、pH8.3、成分総計0.847g/kg。湧出量は単純に変換すると6.96L/分となる。湯の使い方からすると小さすぎる数字に感じる。元の数値があまり正確でないのかもしれない。
成分はナトリウムイオン (Na) 187.4mg/kg 8.15mval、ついで カリウムイオン (Ka) 9.9mg/kg 0.25mval、アンモニウムイオン (NH4) 4.0mg/kg 0.22mval。炭酸水素イオン (HCO3) 507.7mg/kg 8.32mval、炭酸イオン (CO3) 17.4mg/kg 0.58mval、亜硝酸イオン (NO2) 8.8mg/kg 0.19mval、塩化物イオン (Cl) 4.4mg/kg 0.12mval。メタケイ酸 (H2SiO3) 70.3mg/kg 0.90mmol。ナトリウム-炭酸水素塩泉となる。塩化物イオンが炭酸イオンや亜硝酸イオンより少ないのは珍しいだろう。メタケイ酸も東京エリアで多め。
古代海水の湯は源泉名 地湧の泉・不老の山。泉温38.6度、湧出量260L/分、pH7.8、成分総計18.66g/kg。
陽イオンはナトリウムイオン (Na) 6,500mg/kg 282.6mval、カリウムイオン (K) 201.0mg/kg 5.14mval、アンモニウムイオン (NH4) 92.7mg/kg 8.43mval、マグネシウム (Mg) 82.4mg/kg 6.78mval、カルシウムイオン (Ca) 168.3mg/kg 8.40mval、第一鉄イオン (Fe) 1.6mg/kg 0.06mval。陰イオンは塩化物イオン (Cl) 10,510mg/kg 296.4mval、炭酸水素イオン (HCO3) 854.2mg/kg 14mval、ヨウ素イオン (I) 24.3mg/kg 0.19mval、臭化物イオン (Br) 56.5mg/kg 0.71mval。非遊離成分でメタケイ酸 (H2SiO3) が105.7mg/kg、メタホウ酸 (HBO2) が10.0mg/kg。
泉質名はナトリウム-塩化物強塩泉となる。
ゴージャスな名前の源泉だが、さらに黄金の湯という愛称もあるようだ。
無味、無臭。黒褐色で透明度は30cm程でそこそこ濃い黒湯である。指先はややヌルヌルするがあまり強くない。擦り合わせると少し引っかかる感じがある。
参考