土曜日 晴れ
八塩温泉の神水館に宿泊した。同温泉地で唯一、源泉の掛け流しを行っている。日帰り入浴を受け付けていないため、源泉を味わうには宿泊しなければならない。
今回、けっこう立派な宿だが客が少なく貸切だった。休日なのに大丈夫だろうか?改元の10連休の翌週だからか?
男女別の内湯と混浴露天風呂がある。
内湯には42度程度の熱い主浴槽と15度程度の冷たい源泉浴槽がある。
源泉は15度の冷鉱泉で少し冷たい。チョロチョロだが新鮮な源泉が湯口から浴槽に注がれている。浴槽は2人は入れそうな広さで、湯量的にこんな感じだと思う。
湯口の下には茶色の析出物が段々に重なりオブジェと化していた。浴槽の縁には水面に沿ってせり出して析出物がついていた。尖っていて寄りかかると背中が少し痛い。放置すると湯を閉じ込めてしまうのだろうか?浴槽周りも千枚田状になっていた。これは神流川の向かいの白寿の湯と同じような特徴が出ている。
浴槽の湯は薄く緑がかって茶色い。見通しは20cm程ではっきりとした色合い。湯口から出る湯は透明だったので、浴槽内で酸化の過程で細かい粒子が発生して茶色になるのだろう。
飲むとはっきりとした炭酸味があり、少しの鹹味と苦味が感じられた。珍しい味だと思った。
福島の金山町などの炭酸泉みたいなサイダーのように鼻から抜ける爽快感は無い。
匂いは知覚出来ず。
浴室の換気があまりされていないため気温が高く、冷たい源泉がちょうど良いくらいだった。
内湯の熱い方の湯は加温有り加水有り循環、塩素消毒有りである。無味無臭無色透明で湯の特徴はほぼ失われていた。
実は混浴露天の洞窟風呂も神水館のウリである。ただ湯が内湯と同じ加温有り加水有り循環消毒有りのため、私はどうでも良かった。