2020/2/9 横浜天然温泉くさつ

2020/2/9 横浜天然温泉くさつ

晴れ 日帰り 1回目

神奈川県横浜市南区、京急線の井土ヶ谷駅から徒歩5分程にある温泉銭湯。スーパー銭湯ほどではないが、単なる銭湯としては建物が大きく、きれいである。蒲田のNU-LAND さがみゆと近い雰囲気がある。

地理と周辺の温泉

東京都東南部から横浜、横須賀に広がる、東京湾に沿った地域では黒湯温泉が連なって湧出している。湯の色が黒いのは100万年〜200万年以上前に堆積した植物が長い時間をかけて分解され、生じた腐植質と呼ばれるフミン酸類によるとされている。また分解の過程で生じたCO2が地中の成分と反応したことで、Na-HCO3泉 (重曹泉) になりやすい。

井戸ヶ谷は谷地形になっており、その底には大岡川が流れている。現在の大岡川に沿って、はるか昔は井戸ヶ谷付近まで海が入り込んでいたらしい (大岡湾)。この谷沿いには東から永楽湯、利世館、天然温泉くさつ、若宮湯、中島館、みうら湯と、多くの温泉施設が営業している。かつてはもっとたくさんあったみたいだが、半分くらい廃業してしまったようだ。

施設

施設は大通り沿いにあるので適当に歩いていけば簡単に辿り着けた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ 温まるうう゛う゛う゛」と大きく書いた▽かっこいい幟がたっていた。

横浜天然温泉くさつ 外観
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 歩道からの外観

横浜天然温泉くさつ 正面
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 正面

1階は靴箱のみで、温泉や受付は2階にある。

営業時間は、平日12:00〜23:00、土・日・祭日10:00〜23:00。

横浜天然温泉くさつ 営業時間
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 営業時間

入浴料金は470円。入浴券を券売機で買い、すぐ後ろの受付で渡す。

横浜天然温泉くさつ 券売機
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 券売機

横浜天然温泉くさつ 内部
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 内部

浴室は男女別。
黒湯を使った浴槽は、内風呂の水風呂、内風呂と、露天風呂がある。
内風呂には温泉の他に、お湯の浴槽もいくつかあったが、ちゃんと数えていない。露天風呂には黒湯浴槽1つのみ。

内風呂の黒湯浴槽は歪んだ台形のような形で5人サイズ。角の湯口より黒湯が投入されていた。浴槽壁面の溝より排出。温度は42℃くらい。この浴槽だけ白い泡状の湯の華が多く浮いていた。

内風呂の水風呂は長方形で3人サイズ。壁側の角に冷鉱泉の湯口があり、これもジャバジャバと冷たい黒湯が注がれていた。湯は側面より排出。排出口の前には謎のガードがついていて中がどういう構造かよく見えなかった。こちらも見通しは5cm程度。

露天風呂は正確に言うと露天でなく、外は見えない。天井が高くなっていて窓があるようだ。半々露天くらいだろうか。浴槽は長方形の岩風呂で、6人サイズの大きさ。長辺の側面に湯口があってジャバジャバと黒湯が投入されている。温度は40℃くらいでぬるめ。オーバーフローは無いが、どこから湯が排出されているのかよくわからなかった。見通しは5cm程度。

露天風呂の幅は広くないため、1列に並んでしか入浴できない。しかしよくわからないが他の人が入浴していても足を上げずに歩く文化でもあるのか、よく蹴られた。ただ空いているとき貸切になると、けっこう広々と入浴できて心地良かった。

温泉の利用方法と浴感

熱い浴槽はどちらの浴槽も加温有り、加水有り、循環有り、消毒有り。水風呂は加水有り、循環有り、消毒有りで冷却しているとのこと。

湯の見た目は濃い黒で、見通しは5cm程。弘明寺の温泉と比べると少しだけ薄い感じもするが、十分に濃い方。内風呂の黒湯のみ白い泡状の湯の華が見られた。

味覚は無味。水の甘みが僅かにあるくらい。

肌触りはわずかにツルツル。ただししばらく浸かっているとわからなくなった。身体の温まりはそこそこ強く長湯はしにくい。ただしあまり長引かないため少し休めばまた入浴できる。

横浜天然温泉くさつ 成分に影響を与える項目の掲示
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 温泉分析書

温泉の成分

源泉名は「横浜温泉 (源泉名: くさつ温泉)」、湧出地は横浜市南区井戸ヶ谷上町10番1。分析年月日は2014.10.16、湧出量は記載無し、pH 8.4, 泉温18.9℃、溶存物質 (ガス性のものを除く) 1518mg/kg、成分総計 1524mg/kg、泉質はナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉 (低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)。

成分は以下の通り:

陽イオンは、
ナトリウムイオン (Na) 370mg/kg 16.09mval/kg 92.79mval%、
アンモニウムイオン (NH4) 9.27mg/kg 0.51mval/kg 2.94mval%、
カリウムイオン (K) 14.7mg/kg 0.38mval/kg 2.19mval%、
カルシウムイオン (Ca) 3.33mg/kg 0.17mval/kg 0.98mval%、
マグネシウムイオン (Mg) 1.93mg/kg 0.16mval/kg 0.92mval%、
以下略、
計 399.7mg/kg 17.34mval/kg。

陰イオンは、
炭酸水素イオン (HCO3) 953mg/kg 15.62mval/kg 90.76mval%、
塩化物イオン (Cl) 31.4mg/kg 0.89mval/kg 5.17mval%、
炭酸イオン (CO3) 18.6mg/kg 0.62mval/kg 3.60mval%、
メタケイ酸イオン (HSiO3) 2.74mg/kg 0.04mval/kg 0.23mval%、
フッ化物イオン (F) 0.5mg/kg 0.03mval/kg 0.17mval%、
メタホウ酸イオン (BO2) 0.47mg/kg 0.01mval/kg 0.6mval%、
以下略、
計 1007.0mg/kg 17.21mval/kg。

遊離成分で非解離成分は、
メタケイ酸 (H2SiO3) 55.5mg/kg 0.71mmol/kg、
有機物 53.3mg/kg、
計 111.8mg/kg 0.78mmol/kg。

※分析書に無い値は自前のソフトで計算した。

横浜天然温泉くさつ 温泉分析書
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 温泉分析書

横浜天然温泉くさつ 温泉分析書
↑ 写真: 横浜天然温泉くさつ 温泉分析書

温泉分析書は2枚掲示されていたが、両方とも2014年で同じもの内容のようだ。

湧出地は施設から150mほど離れた民家の住所が記されているようだ。Google ストリートビューで見てみたが、源泉設備らしきものは無かった。

横浜天然温泉くさつ | 【公式】神奈川の銭湯情報

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