秦野天然温泉 さざんか (2020/9/30)

日帰り, 1回目, 晴れ, 2020年度中55湯目

神奈川県秦野市のスーパー銭湯「秦野天然温泉 さざんか」で入浴した。丹沢の麓に位置しpH9近いアルカリ性の温泉が湧いてヌルヌルしている。景色も館内もゆったり広々としていて開放感や非日常感が得られる。

施設・温泉概要

所在地: 神奈川県秦野市南矢名2-13-13
Web: 秦野天然温泉 さざんか
日帰り入浴: 可 10:00-22:00 (受付21:30まで)
宿泊: 不可

源泉名: 秦野温泉 (台帳番号 秦野 第21号)
湧出地: 神奈川県秦野市南矢名2-13-13?
湧出量: 87ℓ/分 (掘削1,001m・自噴)
泉温: 34.1 ℃
pH: 8.8
成分総計: 1,691 mg/kg
泉質: ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 (低張性・アルカリ性・温泉)
旧泉質名: 食塩泉 / 含塩化土類食塩泉

一番良い浴槽の温泉利用方法: 女湯壺湯のみ

加温 加水 循環 消毒

丹沢の麓の温泉

新宿と小田原を結んで神奈川県を横断する小田急小田原線に乗ると、やがて厚木を過ぎた辺りから丹沢の山並みが見えてくる。その中で特に目立つ大山は古くから信仰の対象とされてきた。その大山を南に周り込んだ辺りにある「東海大学前」駅から300m程度歩くと、少し高台のようになった場所にスーパー銭湯「秦野天然温泉 さざんか」がある。秦野市 (はだの) の中では東側に位置する。鶴巻温泉 弘法の里湯 から歩いてくることも可能な距離だ。

2019/3/10 鶴巻温泉 弘法の里湯
カルシウム含有量が世界一とも噂される古代海水。鶴巻温泉の日帰り温泉施設「弘法の湯」

かつては同じ場所で「丹沢湯彩ほたる」という温泉施設が営業していたが2010年に閉館し、すぐに経営者が代わって「秦野天然温泉 さざんか」として再開したらしい。2018年にリニューアルしたとのことで、設備は綺麗。

秦野温泉の近くには、駅名の通り東海大学があり、マッチョな若者の入浴客が多かった。


⬑ 施設裏手に貯水槽。右奥に大山も少し見えている


⬑ 平日の昼間だが多くの車が停まっていた


⬑ すっきりとした建物と白い暖簾


⬑ 館内は少し和テイストが鏤められている


⬑ 広々としたホール。入浴券を渡して左側通路へ

神奈川の平野部では珍しいアルカリ性泉

浴室内の全ての浴槽で温泉を使用している。内湯にストロング風呂、電気風呂、室内温泉。露天風呂に岩風呂、石風呂 (縁のみ檜) がある。全ての浴槽で加温有り、加水無し、循環有り、塩素消毒有りの使用。女湯にだけ掛け流しの壺湯があるらしい。男湯にはそんなの無かった。ずるい。男女入れ替えデーとかやって欲しい。


⬑ 図はリニューアル以前のもので、今は露天ジャグジー浴槽のところに長方形の石風呂がある

全ての浴槽について、温泉の運用方法が説明されているのは好感が持てる。ただ湧出量 100ℓ/分 前後の温泉をたくさんの浴槽で使うのは無理があると思う。露天風呂に集中させ、その分で掛け流しにして欲しい。


⬑ 内湯・電気風呂・ストロング・石風呂


⬑ 露天風呂

露天風呂の2つの浴槽に絞って書くことにする。露天風呂には、10人以上が入浴できる大きさの岩風呂と、6人程度が入浴できる石風呂がある。いずれも浴槽の縁以外はカット石材張り。岩風呂は水面から出た湯口が無く底面注入、底面吸入。檜風呂は湯口がありチョロチョロと湯が注がれているが、循環湯と思われる。オーバーフローは無く浴槽底面 (確か) 6箇所から弱い吸入を行っている。

湯の色は無色透明で浴槽の底はよく見えた。浮遊物は無かった。湯口下の湯が流れる部分は茶色に着色されていた。少量だけ飲んでみたが味は感じられず。匂いも無いが、やや消毒の匂いが感じられた。湯口至近でははっきりと香り、入浴中も風向き次第で匂いが流れてきた。肌触りはややヌルヌルがあり、アルカリ性によるものと思われる。

入浴していると程々に温まる。浴槽のすぐ近くに休憩用のイスが設置されているので、入浴と休憩を繰り返すことができる。

温泉の成分

温泉分析書を撮影したものの、ピントが合っておらずぼやけて読めない。いつもならここに温泉分析書の書き起しを掲載するところだが、数値に自信が無いので見送ることにする。


⬑ 源泉は秦野温泉

下記には掲載しました。大まかには合っているはず。
秦野温泉 - 湯花草子