川渡温泉浴場 (2020/7/26)
日帰り, 1回目, 小雨, 2020年度中25湯目
昨日は矢巾町の矢巾温泉 南昌の湯に入浴後、北上市南部の北上総合運動公園 大堤公園キャンプ場に宿泊した。今日は朝早く起きて川渡温泉の共同浴場にやってきた。
施設・温泉概要
所在地: 宮城県大崎市鳴子温泉川渡25-59
日帰り入浴: 可 外来9:00-17:00
宿泊: 不可
源泉名: 川渡支所前源泉
湧出地: 宮城県大崎市鳴子温泉字川渡25-59
湧出量: 119.7 L/分 (動力揚湯)
泉温: 53.1 ℃
pH: 7.9
成分総計: 1182.9 mg/kg
泉質: 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
泉質 (旧泉質名): 単純硫黄泉?
温泉の利用方法:
加温 | 加水 | 循環 | 消毒 |
---|---|---|---|
無し | 有り | 無し | 無し |
川渡温泉石神社
川渡温泉浴場には朝8:30頃に到着したが、外来は9:00から入浴可能と掲示されていたため、時間まで待ちながら周辺を廻ってみることにした。適当に歩いていると、温泉石神社に着いた。
⬑ 1200年以上前に噴火が起き、周囲6mの大岩の下より温泉が湧き出してきた
温泉石神社は約壱千百年前に作られた「延喜式神明帳」に玉造三座の一として登載されている延喜式内神社である
承和四年 (八三五年) この地に大噴火が起り雷響き振へ晝夜止まず 周囲二十余尺の大石の根元より温泉河に流れその色水漿の如しと 依ってこの石を温泉石神として祀り鳥居だけがあった其の石上に承和十年神社を建立し大汝貴命 少彦名命を祀り土地の人達この状を具して朝廷に奏し明治七年大口村の鎮守神として村社に列せらる 民生の安定 五穀豊穣祈願 天然の温泉の神恵を感謝して毎年祭典が執り行われている
⬑ 大きさ的にたぶんこの石ではない
⬑ 社殿
⬑ 由緒の石版もあった
川渡温泉浴場
川渡温泉浴場は地元民のための共同浴場だが、外来向けにも開放されており、日帰り入浴することができる。ありがたや。
⬑ 共同浴場的渋さと公営っぽさが同居する
⬑ 入浴金は脱衣場内の料金箱へ
⬑ 小銭を用意しておこう
⬑ 組合費を払うか寄付するか、入浴料1回200円を払う仕組み
入浴料関係の掲示ばかりだった。
温泉浴槽と浴感
浴槽は大理石を使ったもので、角の丸い概ね長方形、3人くらいが同時に入浴できる大きさ。浴室では貸切にならなかったので、端だけ撮影した。
⬑ 若草色の湯
川渡温泉共同浴場の温泉は熱いことでも知られており、今日は46℃くらいだった。先に入った外来客は一瞬だけ足を入れてすぐ出ていった。地元民も熱いと言いながら入っていたので、そうなのだろう。確かに熱いが一度肩まで浸かってしまえば、常識的な感覚で案外落ち着いて入浴できる。泉質によってはそうもいかないはずだが、川渡温泉の湯は肌や身体への馴染みがよく、じっくりと入浴できる。
湯の色は、薄黄緑色か若草色。神秘的というよりは、落ち着きのある色感。半透明でやや濁り、浴槽の底は見えない。
カップで湯口から湯を汲んで飲んでみると、弱い酸味と、硫化水素の毒味が感じられた。匂いは硫化水素の刺激臭が弱く香った。
温泉の成分
⬑ 川渡支所前源泉
以下は自前のプログラムに分析書のデータを入力して、自動計算したもの。本物の分析書とは計算精度等の理由によりやや値が異なる場合があるかもしれない。
源泉名: 川渡支所前源泉
湧出地: 宮城県大崎市鳴子温泉字川渡25-59
分析年月日: 平成31年1月15日
湧出量 119.7 L/min (動力揚湯)
pH 7.9
泉温: 53.1 ℃ (気温2.0℃)
泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
溶存物質合計 (ガス性のものを除く) 1167.35 mg/kg
成分総計 1183.15 mg/kg
温泉の成分は以下の通り:
(1) 陽イオン
成分 | ミリグラム [mg/kg] | ミリバル [mval/kg] | ミリバル% [mval%] |
---|---|---|---|
リチウムイオン (Li+) | <0.1< td> | -- | -- |
ナトリウムイオン (Na+) | 231.90 | 10.09 | 80.66 |
カリウムイオン (K+) | 9.50 | 0.24 | 1.92 |
アンモニウムイオン (NH4+) | 2.90 | 0.16 | 1.28 |
マグネシウムイオン (Mg2+) | 7.50 | 0.62 | 4.96 |
カルシウムイオン (Ca2+) | 28.00 | 1.40 | 11.19 |
ストロンチウムイオン (Sr2+) | 0.20 | 0.00 | 0.00 |
アルミニウムイオン (Al3+) | <0.1< td> | -- | -- |
マンガンイオン (Mn2+) | 0.10 | 0.00 | 0.00 |
鉄 (II) イオン (Fe2+) | <0.1< td> | -- | -- |
鉄 (III) イオン (Fe3+) | <0.1< td> | -- | -- |
銅イオン (Cu2+) | <0.1< td> | -- | -- |
亜鉛イオン (Zn2+) | <0.1< td> | -- | -- |
陽イオン計 | 280 | 12.5 | 100.00 |
(2) 陰イオン
成分 | ミリグラム [mg/kg] | ミリバル [mval/kg] | ミリバル% [mval%] |
---|---|---|---|
フッ素イオン (F-) | 0.20 | 0.01 | 0.08 |
塩素イオン (Cl-) | 32.20 | 0.91 | 7.45 |
臭素イオン (Br-) | <0.1< td> | -- | -- |
ヨウ化物イオン (I-) | 0.70 | 0.01 | 0.08 |
水酸イオン (OH-) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
硫化水素イオン (HS-) | 2.10 | 0.06 | 0.49 |
硫化物イオン (S2-) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
チオ硫酸イオン (S2O32-) | 7.20 | 0.13 | 1.06 |
硫酸水素イオン (HSO4-) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
硫酸イオン (SO42-) | 71.50 | 1.49 | 12.19 |
リン酸二水素イオン (H2PO4-) | 0.0 | 0.00 | 0.00 |
リン酸水素イオン (HPO42-) | 1.90 | 0.04 | 0.33 |
炭酸水素イオン (HCO3-) | 584.00 | 9.57 | 78.31 |
炭酸イオン (CO32-) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
メタ亜砒酸イオン (AsO2-) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
メタケイ酸イオン (HSiO3-) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
メタホウ酸イオン (BO2) | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
陰イオン計 | 700 | 12.2 | 100.00 |
(3) 遊離成分
非解離成分:成分 | ミリグラム [mg/kg] | ミリモル [mmol/kg] |
---|---|---|
メタ亜砒酸 (HAsO2) | 0.40 | 0.00 |
メタケイ酸 (H2SiO3) | 182.30 | 2.33 |
メタホウ酸 (HBO2) | 4.50 | 0.10 |
非解離成分計 | 187.20 | 2.43 |
成分 | ミリグラム [mg/kg] | ミリモル [mmol/kg] |
---|---|---|
遊離二酸化炭素 (CO2) | 15.40 | 0.35 |
遊離硫化水素 (H2S) | 0.40 | 0.01 |
溶存ガス成分計 | 15.80 | 0.36 |
(4) その他の微量成分
成分 | ミリグラム [mg/kg] | ミリモル [mmol/kg] |
---|---|---|
総砒素 (As) | 0.25 | 0.00 |
総水銀 (Hg) | <0.0005< td> | -- |
鉛イオン (Pb) | <0.01< td> | -- |
カドミウムイオン (Cd) | <0.002< td> | -- |
微量成分計 | 0.25 | 0.00 |
下記にも掲載しました。
川渡支所前源泉 - 湯花草子