2019/8/19 湯宿温泉湯本館

2019/8/19 湯宿温泉湯本館

雨 日帰り 1回目

湯宿温泉は群馬県北部、利根郡みなかみ町の温泉郷。三国街道の群馬県側にあり、水上温泉から山を挟んで南西、猿ヶ京温泉の少し下にある。猿ヶ京温泉からさらに山を登ると法師温泉がある。

水上温泉や法師温泉と比べると派手さに欠けるところがあり少しマイナーな温泉だが、宿場の風情を思わせる渋い町並みが一部の人に人気がある。温泉街を貫く狭い石畳の道や古びた建物が良い味を出していて旅情がマックスである。

湯宿温泉ごあんない

湯宿温泉の歴史は仁寿2年、西暦852年まで遡るらしい。水上温泉、猿ヶ京温泉は1560年頃の開湯とされているから、それよりはるかに長い歴史がある。

また法師温泉は弘法大師が見つけたとされ、そうだとすると開湯は西暦700年代終盤〜800年台初頭ということになり湯宿温泉より少し古い。しかし実際には大師の弟子が見つけたと思われるので同期くらいなのかもしれない。

湯宿温泉湯本館歴史

湯本館は湯宿温泉の中心部にある。宿の裏側には洞窟と泉源があり、今も湯が自噴しているとのことで、それが開湯当時の面影を残す、と書いてあった。

なお、湯本館の隣には2つの共同浴場があり窪湯と小滝の湯だが、これらが利用するのはまた別の源泉名がついている。

湯宿温泉湯本館入口

日帰り入浴も受け入れており大変ありがたい。

湯宿温泉湯本館正面

湯宿温泉湯本館フロント

フロントの先で廊下が左手に延びるが、廊下の途中右手側に源泉がある。

湯宿温泉湯本館廊下

廊下の先で左右に扉があり、右手側が男湯、左手側が女湯。男湯はなぜか入り口が2つあり、脱衣場も広い。女湯は入っていないが狭そうだった。

湯宿温泉湯本館脱衣場入口

湯宿温泉湯本館脱衣場

浴室は内風呂のみ。中央に大きな円形の浴槽があり、それを取り囲むように壁面にカランが設置されている。

浴槽は10人位が同時に入れな大きさだった。直径4メートルくらいの円形だったと記憶している。

浴槽の奥の壁には大きな岩が埋め込まれている。その下からは激熱の源泉が湧き出ていた。源泉は浴槽下部の穴から注がれていた。次の写真で浴槽底付近に四角い穴が3つあることが確認できるが、これが源泉の注がれる口。

湯宿温泉湯本館源泉供給口

源泉の温度は62.7℃もあり、かなり熱いので人間がそのまま浸かることはできない。そこで、源泉槽のクッションで湯の温度を下げているのだろう。

源泉槽に石が敷き詰められているのも、多分湯をいい感じに冷ますための工夫であると勝手に想像してみた。実際にそうかはわからないけど。

湯宿温泉湯本館源泉湯口付近

その石の表面は真っ白のトゲトゲに埋め尽くされていて、凄い迫力がある。これは硫酸カルシウムの析出物、つまり石膏のようだ。踏んだら痛そう。

湯宿温泉湯本館源泉湯口

話は戻り、源泉は激熱なので少し冷ましてから浴槽に注がれているのだが、それでもやっぱり熱い。

今回、他所の家族とタイミングが重なってしまったのだが、やはり熱かったらしく子供、父、祖父揃って3人がかりで全力で水道水を加えていた。それでも44度くらいと感じた。

湯について、色は無色透明で無臭。
飲むと石膏の味とほのかな塩味が感じられた。支配的なのはお湯の味。

大量に加水されたためか湯が全体的にマイルドになった雰囲気があった。野湯を思わせる混在感。それでも湯口周りは新鮮で激熱の湯が常に注入されていて、源泉を楽しむことができた。

浴後は猛烈に温まり、いつになっても汗が引けなかった。しかしせっかく冷ましたあとにもまた入浴したくなる、中毒性のある湯。

湯宿温泉湯本館の湯

源泉名は湯宿温泉。最新の調査日は1993.5.14。泉温62.7℃、成分総計は1,529mg/kg、自然湧出。その他、湧出量不明、pH不明、蒸発残留物不明。泉質はナトリウム-カルシウム・硫酸塩泉となる。塩素イオン (Cl) も18.6mval%あるから、ナトリウム-カルシウム・硫酸-塩化物温泉にも近い。

陽イオンはナトリウムイオン (Na) 274mg/kg 11.9mval 58.10mval%、カルシウムイオン (Ca) 169mg/kg 8.43mval 41.11mval%、カリウムイオン (K) 5.0mg/kg 0.13mval 0.62mval%、以下略、計448mg/kg 20.5mval。

陰イオンは硫酸イオン (SO4) 750mg/kg 15.6mval 78.46mval%、塩素イオン (Cl) 131mg/kg 3.7mval 18.57mval%、炭酸水素イオン (HCO3) 22.0mg/kg 0.36mval 1.81mval%、フッ素イオン (F)
4.4mg/kg 0.23mval 1.16mval%、以下略、計907mg/kg 19.9mval。

非解離成分は、メタケイ酸 (H2SiO3) 64.2mg 0.82mmol、メタホウ酸 (HBO2) 6.5mg 0.15mmol、計70.7mg 0.97mmol。

溶存ガスは、遊離二酸化炭素 (CO2) 13.0mg 0.30mmol。

源泉名は分析書に記載が無いが、公式サイトに書かれていた。
http://www.yujuku-yumotokan.com/onsen.html

湯宿温泉湯本館温泉分析書

湯宿温泉湯本館資料

源泉の湧き出る裏庭は男湯の脱衣場に面している。

湯宿温泉湯本館裏庭

源泉には屋根がついている。

湯宿温泉湯本館源泉

その下で卵を茹でていた。どこからかホースで液体が注がれていたが詳細は不明。

湯宿温泉湯本館源泉

湯宿温泉湯本館洞窟

Tagged in: 2019年度, 群馬県, 湯宿温泉, 利根郡