2019/8/17 泡の湯温泉三好荘

2019/8/17 泡の湯温泉三好荘

晴れ 日帰り 1回目

山形県西置賜郡小国町、飯豊山の登山口付近にある一軒宿の温泉。山形県の南西端に位置しかなりの山奥にある。北西側、玉川沿いからのアプローチは十分な幅員のある舗装路で危険な箇所は全く無い。もう一本北東側より足水川沿いと樽口峠から近付く道があり、こちらは車一台分の幅しかなく狭いが舗装はされている。途中、飯豊連峰を望む展望台があり素晴らしい景色だったのでおすすめしたい。
近所 (といっても4、5kmのスケール) には梅花皮荘、川入荘、最奥の飯豊山荘があるが、この3施設は全ておぐに白い森株式会社が経営している他、温泉も共通に飯豊温泉を利用している。国土地理院地図を見ていたら飯豊山荘の南西の沢に温泉記号を発見した。インターネットで調べたところによるとこれは飯豊温泉の源泉であり、上記3施設に引き湯しているようだ。コンクリートと蓋で封じられているため入浴はできない模様。

泡の湯温泉三好荘へ至る道

現地は2本の川が合流する谷の底。自噴していてもおかしくない地形だが、源泉はボーリングで掘削したものらしい。立ち寄り温泉みしゅらんによると、宿から300m程離れた源泉から引き湯しているとのこと。次回訪れたら源泉を見に行ってみたい。

泡の湯温泉三好荘 地形

施設は東北の山間の一軒宿といった感じ。

泡の湯温泉三好荘外観

泡の湯温泉三好荘正面

泡の湯温泉三好荘受付

泡の湯温泉三好荘廊下

男湯と女湯が別にあり、それぞれに内湯のみがある。

泡の湯温泉三好荘 脱衣場入口

浴槽の大きさは5、6人ほどで一杯になる位。周りは鉄錆の茶色に濃く染まっている。湯口は奥の壁面左手側の湯面下、排湯口は奥の壁面右手側の水面上にある。

写真右側だが、手前から奥にかけて斜めに狭くなっていく構造になっていた。壁は女湯からせり出してきている。

泡の湯温泉三好荘男湯俯瞰

湯の色は薄黃緑濁り。湯の底はかろうじて見えるくらいの透明度だった。薄い湯膜が張っていた。

味は炭酸の爽快感が少しと、はっきりした鉄錆の味。
なぜか無臭だった。

入浴すると炭酸泉らしい放熱感はかなり強い。肌の表面数センチ位でジワッというかシュワッというかそういう感覚があった。

泡の湯温泉三好荘 透明度

泡の湯温泉三好荘 入浴中目線

炭酸泉ということで泡付きを期待していたが、泡はほとんど無かった。桶に汲んでタオルを浸けたりすると僅かに発泡しているのは確認できた。また黄色い泡が浮いていた。

泡の湯温泉三好荘 黄色い泡

写真からはわかりにくいが、湯口周りだけ湯が透明だった。鉄が酸化するにつれ茶色くなるのだろう。

泡の湯温泉三好荘 湯口

泡の湯温泉三好荘 排湯口

泡の湯温泉三好荘 黄緑色の湯

泡の湯温泉三好荘 窓からの風景

源泉名は泡の湯温泉、分析年月日 H30.5.10、湯温38.6℃、pH6.3、溶存物質総量 ガス性のものを除く 12,429mg/kg、成分総計 14,019mg/kg、泉質名は含二酸化炭素・鉄 (II)-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。陽イオンは、ナトリウムイオン (Na) 3112.0 mg/kg 135.36mval 71.98mval%、カルシウムイオン (Ca) 683.2mg/kg 34.09mval 18.13 mval%、カリウムイオン (K) 313.1mg/kg 8.01mval 4.26mval%、マグネシウムイオン (Mg) 96.9mg/kg 7.97mval 4.24mval%、リチウムイオン (Li) 11.5mg/kg 1.66mval 0.88mval%、鉄IIイオン (Fe^2+) 24.9mg/kg 0.89mval 0.47mval%、計4242.5mg/kg 188.06mval。陰イオンは塩化物イオン (Cl) 4454.0mg/kg 125.63mval 64.47mval%、硫酸イオン (SO4) 2036.0mg/kg 42.39mval 21.75mval%、炭酸水素イオン (HCO3) 1617.0mg/kg 26.5mval 13.6mval%、臭素イオン (Br) 15.7mg/kg 0.2mval 0.1mval%、フッ素イオン (F) 2.2mg/kg 0.12mval 0.06mval%、硫化水素イオン (HS) 0.3mg/kg 0.03mval 0.01mval%、計8125.2mg/kg 194.86mval。溶存ガス成分が遊離二酸化炭素 (CO2) 1590mg/kg。分析書に記載の無いmval、mval%の値は自前で計算した。

鉄イオンが基準値1.2倍、遊離二酸化炭素は基準値1.5倍含まれており含二酸化炭素・鉄温泉である。珍しいリチウムイオン、マグネシウムイオンが多めに含まれているとか、印象に反して硫酸イオンが随分と多いとか、刺激的な分析書である。

特にリチウムイオンなる見かけない成分は 11.6mg/kg も含まれており、温泉法基準1mg/kgを遥かに超えている。「温泉って・・pHを測定したら」さんによると
天神源泉 (51.9mg/kg) を最高にして、有馬温泉を中心とする兵庫県のエリアの湯がリチウムイオンを大量に含んでいる。次いで吉川温泉よかたん (42.7mg/kg) 、石鎚山温泉京屋 (34.7mg/kg)、奈良県の金剛乃湯 (22.5mg/kg)、武庫川温泉クア武庫川 (22.3mg/kg) で多く、次に泡の湯温泉が並ぶ。もちろん全部が記載されているわけではなく、例えば白馬塩の道温泉倉下の湯 (18.4mg/kg) もある。いずれにしろ大変多いことには変わりない。リチウムイオンには鎮痛、抑鬱効果があるらしい。

泡の湯温泉三好荘 温泉分析書

泡の湯温泉三好荘 温泉利用の注意

泡の湯温泉三好荘 当館の温泉表示

泡の湯温泉三好荘 バス停

参考ページ:

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