2019/7/10 海辺の湯久里浜店

晴れ 日帰り 1回目

内湯と露天風呂が温泉浴槽。施設の開始当初は沸かし湯を使っていたが、温泉を掘り出し2017年頃から利用しているらしい。

内湯浴槽は細長いもので、足を伸ばした大人が横一列に並び入浴することになる。16人以上は入れる大きめの浴槽。温度は40度ちょうどくらいに調整してあり長時間の入浴が可能。右手端に電気風呂がある。
左手端には湯口があるが、湯は一度も出なかった。少し濡れていたのと、湯口の中の湯がまだ温かったので数時間以内に湯が出たことがあると想像したが…。

湯は全て循環して利用いると思われる。
浴槽底から弱く吸入し、浴槽側面より循環湯を注入している。加温有り、加水有り、循環有り、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒有り。源泉は強塩泉のはずだが面影は無かった。
浴室に入った時から塩素消毒の匂いが漂う。湯からも弱くない塩素消毒の匂い。
ここの近く横須賀にあるのぼり雲もだが横須賀の温泉は消毒がきつい。結構な消毒がするため、身体にも良くはないのではないか。

露天風呂も同じ形状である。こちらは入浴すると全員が外の港を向くようになっている。これがこの施設のこだわった点だろう。フェンスが大いに邪魔だが、海を望む景色は悪くない。
湯口は何故か右手橋にあり、なぜか内湯と正反対にあった。もちろん湯は出てこなかった。

湯について、味不明、強い塩素消毒臭、うっすらと緑色透明。肌触りはプールのようなギシギシ感。温まり感が無いのでいつまでも入れるが、上がった瞬間に身体が冷めてしまった。

源泉名は海辺の湯 久里浜。泉温19.6℃、湧出量141.0L (動力揚湯)、pH7.2、成分総計26.25g/kg。陽イオンはナトリウムイオン (Na) 8019mg/kg 348.9mval、マグネシウムイオン (Mg) 976.0 mg/kg 80.31mval、カルシウムイオン (Ca) 584.5mg/kg 29.16mval。陰イオンは塩化物イオン (Cl) 15800mg/kg 445.7mval、炭酸水素イオン (HCO3) 438.5mg/kg 7.19mvalでナトリウム-塩化物泉となる。あとはメタケイ酸 (H2SiO3) 62.7mg/kg 0.8mmol でやや多め。銅イオン (Cu) 0.304mg/kg が少し珍しい。

湧出量141L/分もあるならばここまで循環しなくても十分回せる気がするのだが、その湯はどこへ行ったのか…。